【本】私はアラブの王様たちとどのように付き合っているのか?

アイキャッチ-本
スポンサーリンク

 アラブと聞くとどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。石油、ターバン、砂漠etc・・・。私の場合は石油王でしたね。

さて、本書「私はアラブの王様たちとどのように付き合っているのか?」を知ったのはtwitterのこんな書き込みからでした。

・スレイヤーズNEXT派とTRY派で喧嘩←まぁ分かる

・アラブの王族とつかみ合いの喧嘩←分からない

ちなみにスレイヤーズについては私の場合は原作こそ至高派なのですがアニメの場合だとNEXTがいいかなぁ。TRYはヴァルガーヴが主役っぽくなるのとガウリイが光の剣持ってないせいでほとんどお笑いキャラと化してるんですよね・・・。

 それは置いといて。筆者の鷹鳥屋氏、どんな人なのかと思ったら筆者紹介欄には「日本人サラリーマン」。そんな「通りすがりのサラリーマン」じゃないんだから・・・。中東、アラブと深くかかわるようになったのは日本サウジ青年交流団として実際にサウジアラビアへ行き、民族衣装を買ったことがきっかけとあります。その後、twitterやインスタでバズって一躍有名人になったとか。

 これがきっかけでアラブの王族にお呼ばれしてスレイヤーズネタでつかみ合いの喧嘩してるんだから凄いですよね。 鷹鳥屋氏が歴史に造詣が深く、中東の歴史もかなり詳しかったことや日本のサブカルチャー、いわゆるオタク文化にも詳しかったこと、アラブ諸国の文化を積極的に勉強し実践したことなどいろんな要因があるっぽいのですが・・・。うーん、やっぱりすごいな。

 本書を知ったきっかけは↑のツイートでしたが、読んでみるとそもそも中東とは何か?王族とは?湾岸アラブ諸国の中小企業の話からあちらでの日本企業の存在感、肥満問題や雇用問題など、かなり広範囲にわたって現代の湾岸アラブ諸国の現状について書かれています。基本的にはくすっと笑える感じの軽い文体ではありますが、中には催涙弾を食らった話や難民支援のときの話などもあり、魅力的なところと危険なところ、全部ひっくるめて我々のイメージと現代のアラブのギャップを埋めてくれる本となっています。

 個人的にツボった話は「アラブで勃発「スフレチーズケーキ戦国時代」」ですね。ここで日本の店が2件出てくるのですが、一つは大阪の「りくろーおじさんの店」、そしてもう一つがなんと福岡の「てつおじさんの店」。普段何気なく見かけていたてつおじさんの店がまさか中東に進出していたとは。知ってる店が中東進出と知るとすごく不思議な気持ちになりました。

 何年か前にイラクに派遣されていた陸上自衛隊の方々の日誌が話題となりましたが、あまりにも遠くて情報が入ってこないアラブ諸国の話は異世界の話を聞くようで非常に面白いものですよね。機会があれば一度くらい行ってみたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました