若いうちは金融資産に投資するより自己投資をしろ!という話をよく耳にします。じゃぁ自己投資って何さ?というと様々な経験だったり勉強だったりするわけですが、その勉強の際、この本も読んでおくべきでしょう。
世界各国の様々な研究から、どのようにしたら脳を健康に保つことができるか?という内容になっています。
「研究結果から」と書いた通り、本書で紹介されている方法や事実は様々な研究、論文から引っ張ってきてあるのですが、堅苦しい感じは全くなく、むしろ小粋なジョークが織り交ぜられており非常に読みやすい文章で書かれています。
タイトルの通り、脳を健康に保つ方法を「ブレイン・ルール」として10個にまとめてありますのでざっくりとご紹介します。
- 友達を作ろう
- 感謝する習慣を身につけよう
- マインドフルネスは脳を静めるだけでなく改善する
- 学ぶのに、あるいは教えるのに、遅すぎるということはない
- 脳をテレビゲームで鍛えよう
- 「私はアルツハイマー病になったのか?」と疑う前に探すべき10の兆候
- 食事に気を付けて運動しよう
- 思考を明晰にするために十分な睡眠をとろう
- 永遠に生きることはできない、少なくとも今のところは
- 引退は絶対にやめよう、そして、郷愁を大切にしよう
食事や睡眠、運動、人との会話などは明らかに体調とメンタルに影響することはすぐにわかりますが、感謝やマインドフルネスとは?って感じですね。マインドフルネスについては下の動画参照。
実験の多くは60歳以上の老年期の方々を対象にしています。しかし中には中年期(30~40代)からやってたほうがいいんじゃないか?みたいな意見もあるらしく、もう脳にいい行動というのは年齢に関係なく、できることからやっていって習慣化していったほうがいいんじゃないかな?と思います。運動の習慣や食事、瞑想、睡眠などいきなりすべてやるのは大変ですが、1個づつならやれそうです。というか瞑想や睡眠はストレス低減効果やリラックス効果が凄いので、忙しい人ほど今すぐやったほうがいい気がします。
んで、ちょっと気になるのが10個目の「引退は絶対にやめよう」というルール。引退した人の健康状態が同年齢の仕事を続けた人のそれと比べてびっくりするぐらい悪くなっているデータが紹介されています。心臓発作や脳卒中になる可能性も高いですが、うつ病などの精神病や認知症のリスクもめっちゃ増えるとのこと。仕事を辞めると頭を使うことも体を動かすことも、社会との繋がりや同僚との会話も一気に減ってしまうので分からんでもないですね。日がな一日テレビ見て過ごす、みたいな生活してる老人は体のすべてが衰えるのは当然です。定年を迎えて会社で雇ってもらえなくても、シルバー人材センターみたいなところで無理なく働くのがいいんでしょうね。
いくら金があっても健康じゃなかったら意味がない、とはよく聞く言葉ですが、どうせなら脳も健康にしておきたいところ。是非一度読んでみてはいかがでしょうか。
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