【書籍】アイヌ文化で読み解くゴールデンカムイ【感想】

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 ゴールデンカムイっておもしろいですよね。超個性的な登場キャラに各陣営の駆け引きや黄金の謎を追いかけるミステリー要素。しかしそれに加えてアイヌ文化の描写が緻密であることも魅力の一つでしょう。

 正直アイヌ文化についてはほとんど知らないため、ゴールデンカムイのアイヌ文化パートは雰囲気で楽しんでいましたが、やはりある程度知識があったほうが楽しめるのも事実。ゴールデンカムイがよく調査、取材されている感じはするのですが、あくまでフィクション。どのあたりから創作なのかは分からないわけです。アイヌ文化はこうなんでしょ?ソースはゴールデンカムイ、と言うのは恥ずかしすぎる。

 前置きが長くなりましたが本日紹介するのはこちら。「アイヌ文化で読み解くゴールデンカムイ」(画像はアマゾンへのリンクになっています)

 ゴールデンカムイの紹介本のようなタイトルですが実際の中身は逆で、ゴールデンカムイを例に出しながらアイヌ文化を紹介する本になっています。ちなみに著者はゴールデンカムイのアイヌ文化監修をされている方ですね。

 本書は全8章立てとなっており、アイヌの先祖がどこから来たのか、アイヌの信仰と伝説、言語などが解説されていますが、特に面白かったのは「カムイ」に関する解説と「ゴールデンカムイのグルメワールド」でしょうか。

「カムイ」については一言では説明するのは難しく、八百万の神や付喪神ともちょっと違う。しかし間違いなくアイヌ文化の根底にある概念でしょう。「グルメワールド」については、ゴールデンカムイに出てきた様々な料理や食材について説明されます。食事シーンがイイのもゴールデンカムイの魅力ですよね(笑)

 本書を読んで、衝撃的だったのはチタタプ作るときにみんなでチタタプ言いながらやるってのが創作だったってことでしょうか・・・。そして「ヒンナ」は「美味しい」という意味ではなく感謝の気持ちであるとのこと。まじかよ!

 アイヌ文化に関する本は多々あるようですが、なかなか手が出ませんでした。しかし面白いと思う漫画と絡めてあると意外と手に取って読めるものです。ゴールデンカムイ好きは方は本書を読むことでより楽しめること間違いありません。ぜひご一読あれ。

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