前回、その卓越したセンスで大いに笑わせてくれたボーズ・ミーツ・ガール、今回は2巻の感想です。1巻の感想はコチラ。
まぁ、人類最強クラスの異能を権力と資産を持っててもバスターマシンには敵わないよね・・・。
今回のボスは雑に説明すると「他人の能力を完コピー+自分の複製にできる」という感じの能力で、伝統的な悪党よろしく、優秀な肉体を持つ若者の体を奪ってウハウハしようと企んであれやこれややるんですが・・・。
いや、実際彼はよく頑張りました。時間と予算をかけて計画を立てて強力な配下を増やし、少しずつ魔王討伐隊(1巻のパーティ)の戦力を削っていく。DQ7のオルゴデミーラほどではないにしろ、これ以上ないくらいの作戦だったでしょう。敵の戦力を甘く見ることもなく、油断もなかった。
ただ、剣と魔法の中世ファンタジーの世界で頑張ってるところに亜光速戦闘が可能な人型バスターマシンみたいなのが来たらもうどーにもならんのです。
実際、オショウが強すぎて扱いに困ったのか、本作ではオショウの出番がほとんどありません。本作の主人公は1巻では聖剣使いと呼ばれていたカナタ君ですね。まぁ実際、オショウよりも主人公っぽいのですが。
オショウはオショウで戦うためだけに生まれ、戦いしか知らなかったところに、異世界に呼ばれて人生を楽しむ余裕ができています。
「兵士から任務を取ったら何が残る?」「人間が残る」
と問答をしたわけではありませんが、第2の人生を歩みだしたオショウ。「君さえいれば、武器はいらない」とケイトに伝える日は来るのでしょうか。いや、オショウは武器使いませんけども。
残念ながら、オショウの出番が少なかった2巻ですが、カナタ君が立派に成長したのでヨシとしましょう。
古くはスレイヤーズの時代から、最初に1番強い敵倒したせいで2巻以降の盛り上げ方に苦心する、というのはこの業界のお約束のような気がしますので、ボーズ・ミーツ・ガールも頑張ってほしい所。次も期待しています。
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