【漫画】虚構推理14巻【感想】

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 年賀状の絵は何にしようか悩みが尽きない今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。来年は丑年ですね。どうせなら流行に乗っかってアマビエなんかも入れたいところ。アマビエ+丑。悪魔合体はやめておかないと、妖怪の件(くだん)っぽくなりそうですね。

というわけで虚構推理14巻です。収録は

  1. 見たのは何か②、③(13巻の続き)
  2. 的を得ないで的を射よう
  3. 岩永琴子の逆襲と敗北①(15巻へ続く)
  4. 書き下ろし

の4本。全体的に六花さんの出番が多め。個人的におススメは2の「的を得ないで的を射よう」ですね。弓の所有権で喧嘩してるサルの仲裁をするため、ウィリアム・テルごっこの的にされる九郎、長引く勝負、疲労するサル。なんやかんやでサルの隠し事がばれたのちに岩永がとる行動とは!?的にされた九郎先輩の運命や如何に!?

 ちなみにこの話、「大岡裁き」と「ウィリアム・テル」を知っていることが前提となります。この2つを知らないと面白さ半減なのですが、これについては原作者が結構悩んだとのこと。曰く、「どこまで説明が必要か判断に迷う」だそーで。読者が大岡裁きを知っている前提で物語を進めたほうが当然スマートですし、話の流れも良い。しかし知らない読者にとっては何故そうなるのかさっぱり分からない。

 私もブログを書く際、表現やセリフなど色々パクッて参考にして書いていますが、元ネタが分かる人がどれだけいるのだろうか、と言われると悩ましい所です。また、Twitter上のやり取りのなかで、「ネットスラングのお約束」が通じなかった時などかなりショックだったことを覚えています。

 素人の私でさえこうなのだから、プロの物書きの方々の苦労たるや凄まじいものがあるでしょう。特に名作と呼ばれる作品では、舞台となった土地や時代の文化的背景を一切説明なく描かれてあることがあり、その作品を楽しむためには実は結構な知識が必要なものがあったりします。

 ちなみにルパン三世の石川五右衛門が鍔がある刀ではなく、白鞘の長ドスを使っているのは侍ではない(主君に仕えていない)ことに誇りを持っているから、とかなんとか。なんで斬鉄剣が鍔がない長ドスなのか疑問に思いませんでした?

 まぁその辺知らなくても楽しめるのは楽しめるんですが、せっかくなら言葉で語られないところも察せたほうが作品を楽しめるよねってことで。・・・だからオタクが理屈っぽくなるんでしょうけど。

 閑話休題

「岩永琴子の逆襲と敗北①」は六花さん再び!って感じの導入部です。見どころは「キリンの霊」と聞いて神獣の「麒麟」を想像し、正装したほうがいいか?と聞いちゃう九郎先輩でしょうか。そりゃ神獣に会えるならワクワクするよね。

 次回は六花が何を企んでいるのかが明らかになるのでしょうか?はたして今回の目的は?といったところで次回に続く!六花さんの前に出された丼を気にしつつ待て!

13巻の感想はコチラ。

 

 

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