【漫画】王様の仕立て屋~下町テーラー~9巻【感想】

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私、kindleユーザーになって以来基本的にマンガは電子書籍で買っており、気に入ってるものだけ紙の本で買っています。この「王様の仕立て屋」シリーズは数少ない紙で買ってるシリーズだったのですが・・・

間違えて電子書籍買っちゃったYO!結構ショックですね・・・。まぁいいんですけど。

そんなわけで(どんなわけだ)王様の仕立て屋下町テーラー9巻の感想です。

  • order49 丿貫(へちかん)の手取釜
  • order50 佐賀の夜桜
  • order51 赤ひげの薬棚
  • order52 鬼界ヶ島の俊寛
  • order53 丸柱の青土瓶
  • order54 三成の干柿
  • special order ナポリ日記(書き下ろし)

丿貫って「へちかん」って読むんですね・・・。戦国時代後期~安土桃山時代の伝説的な茶人とのこと。ほかのタイトルの元ネタは、「佐賀の夜桜」は鍋島ネコ騒動、講談の演目ですね。「赤ひげの薬棚」は黒澤明監督の映画、「鬼界ヶ島の俊寛」は歴史上の人物、「丸柱の青土瓶」は三重県は伊賀の工芸品、「三成の干し柿」は石田三成の逸話から。

 

マナーを心得ておけば人生豊かにできるものだ

 日本においてスーツを着る必要があるとき=マナーを意識する時ではないでしょうか。冠婚葬祭、仕事など。マナー講師のことを「失礼クリエイター」と言ってた友人がいましたが、まぁそれは置いといて。そもそもマナーとは何ぞやって話になってくるのですが、基本的に本作では相手に対する敬意が根底にあるとされています。相手に対して敬意を払うからこそ身だしなみを整え、ふるまいを見直し、相手に不快な思いをさせない。

 よくよく考えればそこまで特殊なことじゃねぇなって感じですね。そして気にしない人には見えなくても、分かる人には分かるもの。なんとも厄介なものではありますが、多くの人に会う機会が多ければ多いほど必要になるのもまた事実。本作「丿貫の手取り釜」はヨーロッパ向けのビジネスに挑むサラリーマンの話ですので相手の国の礼儀、マナーをわきまえておかないと土俵にも立てないという厳しい世界でした。この辺はお国柄が出ますね。アメリカなんかはパワードレッシングで苦労するサラリーマンの話がありましたし。

 この先、服の流行は移り変わっていくのでしょうが、基本となる考えは変わらないでしょう。正装とは何のためにやるのか、何のかんの言ったところで他人に対する敬意というのは変わらないでしょう。

 9巻のナポリ日記はナポリ王ジョアッキーノ1世について。ハンサムシャレオツ、女殺しの伊達男、ナポレオンに「世界一の騎兵」とまで呼ばれたそうですが政治家としてはイマイチだったとか。まぁ軍人と政治家って必要な才能違うでしょうからしょーがない気もしますが。

 ロドリーゴは役者としてやっていけるのか、マルコとセルジュからも「まっとうな職についておくれ」といじられていますが、いじられるうちが花じゃないかな。

 さて、よく言えば安定した面白さ、悪く言えば少々マンネリ気味のこのシリーズ。悠がイタリアに変える日が来るのか、店番まかされてるマルコとセルジュはどうなるのか、ジラソーレ組に出番はあるのか。最近水戸黄門が人気の理由が何となくわかってきましたが、いったいどうなる王様の仕立て屋。

 といったところで今日はここまで。

 

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