【漫画】王様の仕立て屋~下町テーラー~10巻【感想】

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 転職をしますと当然やることも変わるわけで、私の場合は営業活動というものをやるようになりました。普段は作業着ですが、時と場合によっては作業着じゃダメなわけです。しかし、かといってテキトーな私服でいいかと言われるとそうでもないわけで、TPOをわきまえた服装って難しいですよね。

 こんな時に頼れる知り合いがいたらなぁ、というところで王様の仕立て屋~下町テーラー~10巻の感想です。実際、織部みたいな知り合いがいたら超頼りそう。

収録はこちら。

  • order55 根岸の隠居所
  • order56 ミカンの房
  • order57 お馬の稽古
  • order58 三十郎の抜刀
  • order59 まぬけのハンス
  • order60 玄米パンのホヤホヤ
  • special order ナポリ日記(書き下ろし)

根岸の隠居所は落語「茶の湯」か?ミカンの房は作中の解説通りこちらも落語から。お馬の稽古は動揺「金太郎」の一節、三十郎の抜刀は映画「椿三十郎」のクライマックスシーンで主人公が放った居合。まぬけのハンスも作中の解説通りアンデルセン童話、玄米パンのホヤホヤも解説付きでした。なんでも大正から昭和にかけてのパン売りの売り声とか。相変わらず色んなところからネタが引っ張ってきてありますね。作中の解説がなかったらほとんど分からないよ・・・。

10巻で気になったところと言えば、「マヌケのハンス」回。マナーの話になりまして、「マナーは作法を手順通りにこなせば正解というわけではない、あくまで相手に対する気遣いの顕れであってそれを忘れたらエゴの押し付けになってしまう」と織部が言うわけです。何でもかんでもマナー違反と言う連中に聞かせてやりたいですね。

 今回のナポリ日記はアイスコーヒーの話。カフェ・シェケラートとか飲んでみたいですねぇ・・・。あとひまわり組も見たいなぁ。誰か日本に来ないかな。

あとはガリ子が高校生にして瀬戸物にはまりそうとか、ムム美さんの相手の選別のやり方が面白いとかありますが、概ねいつもの感じですね。

 さて、この「王様の仕立て屋」そのテーマ柄、登場人物は服にあまり興味がないおっさんが多いわけですが、「30過ぎたら流行に左右されない大人の心棒を通さねばなりません」の言葉が刺さる刺さる。漫画のセリフで何を言うかと言われるかもしれませんが、第一印象は3秒で決まるという話は有名なところ。転職し、他社の方との交流が増えそうな今日この頃、身だしなみも考えないといけないなぁと思うところです。

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