昨年7月18日、劇場版パトレイバーの感想を書いたわけですが。(↓)
1作目がリメイクされたら2作目もあるよね!ってことで行ってきました機動警察パトレイバー2 the MOVIE 4DX!
知らない方のために簡単に説明すると、「2」とついている通り機動警察パトレイバー、その劇場場の第2作目となります。初公開は1993年。実に28年前の映画です。
「そんな昔のアニメとか古臭くて見てられねーよ」、という方もおられるかもしれませんが、侮るなかれ。絵柄こそ古いですがそのストーリー、面白さは最近の映画にも引けを取りません。ただし、前回も言いましたが、ロボット物と思ってみるとがっかりするかも・・・。
本作は主に後藤隊長、南雲隊長の2人がメインでほかの特車2課の面々の出番はほぼありません。そのあたりは賛否両論あるかも。でも公務員でも異動は普通にあるでしょうし、リアルっちゃーリアルなのかも。特車2課の面々問題児だらけだし。
さて、その後藤隊長、南雲隊長ですが・・・いいよね。南雲隊長はできる大人の女性!という感じですが本作ではその内面がガンガン揺れ動きます。そして後藤隊長。ラストシーンは切ない・・・。
まぁ立てこもり犯にこんな説得↓をやるようなキャラなわけですが、本作ではその魅力が全面に押し出されています。
普段は昼行燈、あるときは南雲隊長の尻に敷かれ、しかしあるときは「カミソリ後藤」の異名の如く冴えまくる。
「戦線から遠退くと楽観主義が現実に取って代る。そして最高意志決定の場では、現実なるものはしばしば存在しない。戦争に負けている時は特にそうだ。」
後藤隊長の名言の一つですね。28年前は銃弾飛び交う戦争が「有事」として想定されていたわけですが、くしくも今年は新型コロナウイルスという非常事態。このセリフ、意外と身の回りで思い当たる節がある人が多いんじゃないでしょうか?
「だから!遅すぎたと言っているんだ!」
と言いたい場面がちらほら。まぁ組織が大きくなればなるほどしょーがない部分もあるのでしょうけど。
4DXということで戦闘機の機動に合わせて風が吹いたりボートに乗って街を見まわすシーンではゆーっくり左右に揺れたりと臨場感もGOOD。
昔の名作を見ては、当時劇場で見れた人はうらやましいなぁと思う作品ってのは結構あるものです。サウンドリニューアル版として復活した機動警察パトレイバー2 the MOVIE。おそらく、劇場で見れるのはこれが最後です。是非ご覧ください。
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